私の初恋(大道寺知世)

 私は大道寺 知世。友枝小学校の6年生ですわ。李君が友枝町を去られてからのお話ですわ。

<お昼休み>

 2人はベンチに座ってお弁当を食べながら、話をしていた。

桜「知世ちゃんが朝に今朝、夢を見たって言ってたよね?どんな、夢を見たの?さくら、気になるよ!」

知世「これは、私の昔の思い出が夢にとなった物ですわ!」

桜「そうなの?」

知世「ええ、そうですわ!これは私がまだ、小学校にある前でしたわね!あの方がいらっしゃった頃ですから!」

桜「その子って、この学校に居るの?」

知世「いらっしゃいませんわ!別の町へ、引っ越されましたのよ!」

桜「そうなんだ!その子のが居なくて、知世ちゃんは寂しくないの?」

知世「私は彼が戻ってこられる事を信じてますのよ!」

桜「そっか!早く帰ってくると良いね!ほえ?知世ちゃん、今、彼って言ったよね?もしかして、男の子なの?」

知世「ええ、そうですわよ!さくらちゃん!でも、確か、彼には同い年の彼にそっくりなお姉様がいらっしゃったはずですわ!その方は彼の事が超絶好きですのよ!」

桜「はう、何か、さくらのお兄ちゃんに似てるよ~!何か、いやだよ!そのお姉さん!」

知世「まあ、私も、少し苦手ですね!でも、きっと、彼が居なくなるのが寂しいんですわね!保育園のお昼のお時間になると、何時も、一緒に寝たいと仰ってましたわね!」

桜「そうなんだ!でも、もし、さくらのお兄ちゃんも一緒に寝たいなんて言ったら、一緒に寝ないもん!」

知世「さくらちゃんのお話はまた今度、聞きますわ!」

桜「わかった!また今度、お話しするね!」

知世「わかりましたわ!さくらちゃん!では、お話を元に戻しませんと!何処まで、お話しましたでしょうか?そう、思い出しましたわ!保育園のお昼のお時間になると、何時も、一緒に寝たいと仰ってましたの後でしたわね!何時も、同じ部屋で寝てるんだから、一緒に寝なくても良いだろ?と彼はお姉様に仰ってましたわね!彼は私と寝たかったそうですわ!」

桜「そうなんだ!で、知世ちゃんと一緒に寝たの?」

知世「ええ、あまりにも可愛そうでしたので、一緒に寝ましたわ!」

桜「それより、知世ちゃん!その子達のお名前、聞いてないんだけど、何ていうの?」

知世「お名前ですか?まこと君とまつりちゃんだったはずですわ!」

 知世は桜に聞かれ、思い出した様に言ったのだ。

桜「そうなんだ!知世ちゃん、まつりちゃんのお名前って変わったお名前だね!」

知世「確かに変わったお名前でしたわね!まつりちゃんは何時も、まこと君と一緒に居ないと気が済まない子でしたわね!」

<回想>

ーともよちゃん!

知世(誰?私の事をお呼びになるのは一体、貴方は誰ですの?)

ーともよちゃん!一緒に遊ぼうよ!

ーまこちゃんはまつりと遊ぶの!

知世(でも、この声は聞き覚えがありますわね!貴方方は一体、何方ですの?それに此処は何処でしょうか?まさか、保育園ではないでしょうね?そのまさかの様ですわね!ああ、それに私の格好は保育園の制服?懐かしいですわね!それに私も縮んでいる様な気がしますわ!ああ、戻って来てしまったのですね?あの頃に!)

まこと「ともよちゃん!一緒に遊ぼうよ!」

まつり「まこちゃんはまつりと遊ぶの!」

知世「では、3人で遊びませんか?」

まこと「良いよ!俺は構わないけど!」

まつり「嫌!3人で遊びたくないもん!まつりはまこちゃんと遊ぶだもん!」

知世「3人で遊んだ方が楽しいですわよ?まつりちゃん!先生も、仰ってましたわよ!皆で遊んだ方がとっても、楽しいと、・・・」

まつり「だって、まつりはと、知世ちゃんの事がき、嫌いだもん!」

 まつりはそう言うと、知世を突き飛ばしたのだ。

知世「ぐすん!ぐすん!ひっく、ひっく、痛いですわ!」

 まことは転んだ知世に手を差し出した。

まこと「大丈夫?ともよちゃん!自分でおっき出来る?」

知世(おっき出来るとは起きられると仰られてるんでしょうか?)

「い、痛くて自分では立てませんわ!」

まこと「じゃあ、お、俺が手を貸してあげる!」

知世「あ、/////有り難うございます!」

(この気持ちは一体、何でしょう?)

 知世はまことに起こすのを手伝って貰った。そこで知世の目が覚めたのだ。

桜「知世ちゃんの話に出てきたまこと君とまつりちゃんって、今はどうしてるんだろう?」

知世「多分、元気してらっしゃると思いますわよ!さくらちゃん!」

桜「きっと、そうだよね?知世ちゃん!早く、会えると良いね!」

知世「そうですわね!さくらちゃん!私は御2人にお会い出来るのが、待ちどうしいですわ!」

桜「そんな事言ってたら、小狼君にさくらは会いたくなっちゃったよぉ!」

知世「今はお会い出来ないですし、李君にお電話をなさってみてはいかがでしょうか?さくらちゃん!」

(私はまこと君とまつりちゃんのお電話番号を御存じではないので、お電話の掛けようがありませんわ!御住所は教えて頂いたので、後でお手紙を出しておきましょう!)

桜「うん、わかった!小狼君に電話してみるね!知世ちゃん!」

知世「そろそろ、お昼休みが終わりますわ!さくらちゃん!教室に戻りましょうか?」

桜「うん、そうだね!戻ろう!知世ちゃん!」

 2人は教室に戻って行ったのだ。この頃の知世と桜はこれから、波乱が待ち受けている事を知る由もなかったのである。

<あとがき>

 この物語に登場するまこと君とまつりちゃんは企画ブログ<Friendship~友情のきずな~>の小説に登場する本城姉弟の事です。まこと君とまつりちゃんについては企画ブログ<Friendship~友情のきずな~>を参考にして下さい。

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