今年は、逆チョコです。
―中学2年、1月末―
昼休み
知世「さくらちゃん!今年は、逆チョコなのだそうですわ!」
桜「へえ、そうなんだ!」
一同「!!!」
山崎「逆チョコっていうのはねえ、・・・・・」
千春「山崎くん、ま~た、うそをつもりでしょ?許さないんだからね!」
山崎「まだ、何も言ってないのに~!何で~?」
知世(また、今年も千春ちゃんに怒られてらっしゃいますのね山崎くん、こりませんわね!オホホホホ!)
桜「ほえ?何か言った、ともよちゃん?」
知世「あら?さくらちゃん、私、何も言ってませんわよ!気のせいですわ!」
桜「ほえ?そうなの?」
知世「そうですわ!オホホホホ!」
桜「ほえ!?何?」と困っている。
ガラガラッと扉が、開く音がした。小狼が教室から出ようとすると、
一同「!!!」
山崎「ねえ、李くん!何処行くんだい?」
小狼「と、図書室に行くんだ!」
山崎「ふ~ん、そうなのかい?」
小狼「なんだ~、その言いかたは?」
(こいつは、何を企んでいるんだ?)
山崎「いや、もしかしたら、李くんが、逆チョコの事、知らないんじゃないかと思ってさ確認しただよ!もしかして、知らないのかい?」
小狼「知ってる!スーパーのお菓子売り場で、見かけたから知ってる!そ、それに、『今年は、逆チョコ!男性から女性にチョコレートを贈ろう!!』って、ポスターが、貼ってあったぞ?そんなことより、山崎おまえは、三原にチョコはあげないつもりか?」
山崎「う~ん、その事なんだけどねぇ~?それは、千春ちゃんによるけどねぇ?場合によっては?あははは!」
山崎は、千春を見て言った。
小狼「・・・・・?!」
桜・知世・奈緒子・利佳「?!」
千春「私が、何だって?(怒)」
桜「ほえええええ!」
知世・奈緒子・利佳「きゃあああああ!」
小狼「うわわわわわ!」
千春は、黒板へ向かい、黒板で立ち止まり、チョークを山崎に向かって投げた。しかし、チョークは山崎に当たらず、小狼に当たりそうになるが、片手でキャッチした。
知世(さすが、李くん!すごいですわ!)
小狼(いつもより、激しすぎるだろ!)
山崎「千春ちゃん?君ねえ、いきなり、何するんだい?チョークはねえ、書く物だよ?」
桜(ほえ?そっち?)
千春「えっ?そっちなの?」
山崎「じゃあ何で、(チョークを)投げるんだい?」
千春「あんたが、変な事言うからでしょ?」
小狼(彼女が、さくらでよかったぁ!)
千春「山崎くん、バレンタインチョコくれるの?」
山崎「うん!さっきみたいな事しなければねえ?」
千春「しないわよ!」
山崎「わかったよ!千春ちゃん!待っててね!」
千春「うん!」
(何か、気になるけど、まあいっか!)
山崎「李くん!僕も、図書室行っていいかい?」
小狼「ああ!」
桜「小狼くん、私も、行く!」
小狼「いや、さくらは来なくていいから!」
桜「ほえ?何で?」
小狼「山崎と話したいことがあるから、ごめんさくら!」
桜「うん!わかった!小狼くん!」
小狼「山崎、行くぞ!」
山崎「待って、李くん!」
ガラガラッと扉が、閉まる音がした。2人は教室から出て行った。
<おまけ>
桜「あっ!そうだ!知世ちゃん!」
知世「あら?どうかなさいましたの?さくらちゃん?」
桜「あのね、知世ちゃん!私ね、お世話になった子にチョコあげたいの!」
知世「それはいい考えですわね!何方に?」
(もしかして、わ・た・く・しにもくださるんでしょうか?ああああ~うれしいですわ!さくらちゃん!)
桜「知世ちゃん、千春ちゃん、奈緒子ちゃん、利佳ちゃん、山崎くん!」
知世(あらまあ?そんなに?私とした事が、うかつでしたわ!さすが!さくらちゃん!)
「さくらちゃん?」
桜「なあに?どうしたの?知世ちゃん?」
知世「さくらちゃん!私や千春ちゃん達ならわかりますけど?どうして、山崎くんになんですの?」
桜「あのね!いつもがんばってなあって思ったから!」
知世「あっ!そうですわね!わかりましたわ!」
(まあ、よろしいですわ!そんな事より、私はさくらちゃんのチョコレートが楽しみですわ!今年はどんなチョコレートを頂けるんでしょうか?とても、楽しみですわ!)
続く